海外事業の取り組み

JICA普及・実証・ビジネス化事業

タンザニアにおけるLPガス供給システム普及に向けた実証事業

カグラベーパーテック株式会社は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の「普及・実証・ビジネス化事業」に採択され、タンザニアにおいてLPガス供給システムの普及に向けた実証事業を実施しています。本事業では、日本で培われたLPガス関連技術を活用し、クリーンで安全なエネルギー供給の普及を通じて、タンザニアにおける環境負荷の低減および生活環境の改善を目指しています。

プロジェクト概要

事業名 タンザニアにおけるベーパーライザー内蔵LPガス供給システムの普及・実証・ビジネス化事業
実施国 タンザニア連合共和国
事業スキーム JICA普及・実証・ビジネス化事業
実施企業 カグラベーパーテック株式会社
設置場所 ①アザニア中学校 (ダルエスサラーム)
②さくら女子中学校 (アル―シャ)

事業背景

タンザニアでは現在も多くの家庭や学校、公共施設において薪や木炭などの固形燃料が調理用エネルギーとして利用されています。特に、人口の約80〜90%が薪や木炭を主要な調理燃料として使用しているとされており、エネルギー供給構造として依然としてバイオマス燃料への依存度が高い状況にあります。

これらの燃料は、

  1. 森林資源の減少、空気汚染
  2. 調理時の煙による健康被害
  3. エネルギー効率の低さ

といった課題を引き起こしています。

こうした状況を改善するため、タンザニア政府はクリーンクッキング(Clean Cooking)政策を推進しており、LPガスなどのクリーンエネルギーへの転換が重要な政策課題となっています。

当社技術:ベーパーライザー内蔵LPガス供給システム

カグラベーパーテック株式会社はLPガス蒸発器(ベーパーライザー)の専門メーカーとして、日本国内外で多くの導入実績を有しています。本事業ではLPガスタンク、ベーパーライザー、圧力調整装置、安全機器を組み合わせた一体型のLPガス供給システムを導入しています。

【システムの特徴】

  • 蒸発器を使用することで大量のLPガス使用が必要な施設でも安定供給が可能
  • 圧力制御装置および安全機器による高い安全性
  • 一体型による小スペース化、設置、維持管理の容易さ

実証内容

タンザニア国内の教育施設にLPガス供給設備を設置し、実際の運用環境下で以下の検証を行っています。

  • LPガス供給システムの安全性
  • ガス供給の安定性
  • 調理効率の改善、利便性向上
  • 薪・木炭使用量の削減効果、経済的効果
  • 運用管理の効率性

社会的インパクト

本事業により、薪や木炭使用の削減による森林保全、調理時の煙削減による健康リスクの低減、調理時間の短縮および燃料管理の効率化などの効果が期待されています。

本事業が貢献するSDGs

SDGs 内容
すべての人に健康と福祉を 3 2030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び病気の件数を大幅に減少させる。(3.9)
ジェンダー平等を実現しよう 5 公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、並びに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。(5.4)
エネルギーをみんなにそしてクリーンに 7 2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。(7.1)
2030年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国のすべての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う。(7.b)
産業と技術革新の基盤をつくろう 9 2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。(9.4)

今後の展開

本実証事業で得られた成果をもとに、タンザニア国内でのLPガス供給システムの普及を進めるとともに、東アフリカ地域への事業展開も視野に入れています。

カグラベーパーテック株式会社は、日本のLPガス関連技術を通じて、世界のエネルギー課題の解決と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

サクラ中学校のブログにも当時の様子が紹介されています!
是非ご覧ください。

jica

本事業は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の「普及・実証・ビジネス化事業」により実施されています。

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