よくある質問
ここでは、お客様からよく頂くご質問について掲載しております。
ここにないご質問に関しましては、こちらの問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
いまさら聞けない ~蒸発器編~
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ベーパーライザーって何ですか?
ベーパーライザーは強制気化装置や蒸発器とも言われ、液体のガスを気体に変える機械です。LPG液のままベーパーライザー内に送り込み、熱交換器にてガス化して排出されます。
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なぜベーパーライザーが必要なんですか?
工場、病院、レストランなど大量にガスを使用する現場においては、自然気化によるガス量のみでは供給が間に合わないため、液体からベーパーライザーを介して気体を作り出し、ガスを送り込むことによって安定供給を実現させています。
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なぜ蒸発・気化させる必要があるのでしょうか?
ガス供給設備であるボイラー、給湯器、バーナーなどはLPGの気体で燃焼させるものであるため、液体では使用できません。また、液体を気体に変える際は体積がプロパンの場合で250倍、ブタンの場合は200倍に膨脹するため、液体のまま使用すると事故になる可能性があります。
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一般家庭(LP地域)のLPガスボンベにもベーパーライザーはついていますか?
ガスボンベにはベーパーライザーは付いていません。特に一般家庭ではガス供給量が少ないため、ベーパーライザーも不要です。
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LPG用ベーパーライザーにはどのような熱源がありますか?
熱源は、下記の3種類があります。
1.電気式
電熱ヒーターにより温水を作ります。
2.スチーム式
(1)間接温水加熱式
スチームヒーターにより温水を作ります。
(2)直接過熱式
スチームを直接熱交換器に吹きつけ熱を吸収させます。
3.温水式
(1)温水循環式
温水ボイラー等で温水を作り、温水ポンプにて蒸発器へ温水を循環します。
(2)給湯器式
給湯器で温水を作り、蒸発器へ温水を循環します。 -
消費型ベーパーライザーとはどのような蒸発器ですか?
ガス供給圧力が1.0MPa未満となる機構を有するものであり、KHKの型式認定に合格した蒸発器です。
構造は以下の2種類があります。
1.液フラッシュ方式
蒸発器内部の圧力が所定の設定圧力を超えた時に、直ちに閉止する機構を有する気化圧力調整弁を有する蒸発器です。
2.気液切替方式
気相消費を優先した貯槽及び容器内の圧力が1.0MPa以上になった場合、蒸発器へのLPG液流入を停止する機構を設けた蒸発器です。 -
型式認定品、標準規格品とは何ですか?
型式認定品とは、同一の量産品にて標準的な仕様書通りに作成していることを第三者機関が審査し認定することをいい、カグラのべーパーライザーは経産省管轄の高圧ガス保安協会が認定しています。
標準規格品とは、ものの形状・寸法・性能・品質・試験法などを統一して、生産・使用の便を図るために公的に定められる規格のことを言います。 -
ベーパーライザーミキサーとは何ですか?
ベーパーライザーミキサーはベーパーライザーで気化したガスに空気を混合させる装置であり、カロリー調整が出来ます。主に炉の内部の温度を一定にする用途で使用されており、微妙な温度制御が可能です。
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LPG用以外の蒸発器はありますか?
アンモニア用とLNG用の蒸発器を製作しております。詳細は以下のリンクよりご覧ください。
アンモニア用ベーパーライザー
LNG用ベーパーライザー -
蒸発器能力の算定方法は?
下記式から蒸発器能力(kg/h)を決定下さい。
V =Q×C 14
V: 蒸発器の能力(kg/h)
Q: 最大ガス消費量(kW)
C: 安全係数 = 1.2
※蒸発器の能力(kg/h)は、最大ガス消費量(kW)の1.2倍以上のものを選定して下さい。 -
どの熱源のベーパーライザーを選べばいいですか?
熱源は設置できる環境やスペース、付帯設備、コストを考慮して決定します。
電気式はべーパーライザーに取り付けているヒーター発熱体の温度を上げ、べーパーライザー内の温水を温めることによって熱交換器内のLPG液を間接的に気化させる方式のことで、施工が簡単というメリットがあります。
温水式は温水ボイラーや給湯器で温められた温水をべーパーライザー内へ送液することによって熱交換器内のLPG液を間接的に気化させる方式のことで、ランニングコストも安いです。
スチーム式は電気ヒーターの代わりにスチームを熱源とした方式で、スチームが供給できる設備を持っているところに設置可能です。 -
バルクシステムにすると費用的にお得なのでしょうか?
通常は液体からべーパーライザーを介して供給し、べーパーライザーの故障時やメンテナンス時に気体から供給させることが出来るため、ガス供給不良を起こさなくて済みます。
また、夏場に気体側を使用し、冬場に液体側を使用する使い方もできるため、結果的にべーパーライザーのランニングコスト費用を安くすることができます。 -
「保安距離」及び「火気距離」とは何ですか?
1.保安距離とは?(液石法及び保安法より)
貯槽及びバルク貯槽と第一種保安物件、第二種保安物件との間の設備距離です。
①第一種保安物件
⇒具体的には、学校・病院・劇場・福祉施設・博物館その他の建築物です。
②第二種保安物件
⇒第一種保安物件以外の建築物であって、住居のために使用するものです。
2.火気距離とは?(液石法及び保安法より)
貯槽及びバルク貯槽と火気との間の距離です。
3.保安物件距離は、該当する法律(液石法及び保安法)により違いがあります。
下図をご参照下さい。
貯蔵能力 保安距離 火気距離 液石法 300kg未満 第一種:1.5m
第二種:1.0m2m 500kg未満 1,000kg未満 1,000kg以上 第一種:7m
第二種:7m5m 2,000kg以上 2,000kg超 3,000kg以上 第一種:16.97m
第二種:11.31m8m 2,000kg以上 保安法 1,000kg未満 規定なし 2m 1,000kg以上 5m 2,000kg以上 3,000kg未満 10,000kg未満 第一種:16.97m
第二種:11.31m8m -
ベーパーライザーの制御盤は屋外に設置できますか?
制御盤は屋内仕様なので屋外に設置できません。やむをえず屋外に設置する時は、屋外仕様のボックスに収納して下さい。
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ベーパーライザーの電気ヒーター回路を施工する「耐圧防爆配線工事」とは何ですか?
電線管路に対して特別な性能をもたせることにより、管路内で発生する爆発を周囲に波及させないことを 目的とした工事です。蒸発器と制御盤の電気ヒーター配線は、「工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆)」の「耐圧防爆金属管配線」または「電線管ねじ結合式金属配管」に基づき施工して下さい。
※詳細は各蒸発器の取扱説明書を参照下さい。またお知り合いの電気工事業者へお問合せ下さい。 -
ベーパーライザーの制御回路を施工する「本質安全防爆配線工事」とは何ですか?
爆発性雰囲気の点火源とならないように、電気回路における消費エネルギーを抑制することを目的とした工事です。蒸発器と制御盤の制御回路配線は、「工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆)」の「保安回路の配線」に基づき施工して下さい。
※詳細は各蒸発器の取扱説明書を参照下さい。またお知り合いの電気工事業者へお問合せ下さい。 -
ベーパーライザーの接地工事とは何ですか?
磁気によって電気火花または、高温が発生して点火源になることを防止するために必ず接地工事を施工して下さい。接地抵抗地は100Ω以内とし、接地接続線は外傷を受けないように保護管等で保護して下さい。
※詳細は各蒸発器の取扱説明書を参照下さい。またお知り合いの電気工事業者へお問合せ下さい。 -
ベーパーライザーに使用する水の注意点はありますか?
1.使用する水は水道水を使用して下さい。地下水及び工業用水を利用すると熱交換器の腐食を著しく促進することがありますので絶対使用しないで下さい。
2.熱媒(温水)は安心してご使用頂くため、次のいずれかの方法により水質管理を行って下さい。
(1)熱媒(温水)を入替える
1年ごとに熱媒(温水)を入替えを行い規定量の防錆剤を投入して下さい。
(2)水質検査を行う
1年ごとに熱媒(温水)の水質検査を行ってください。 -
ベーパーライザーは定期的なメンテナンスが必要ですか?
劣化した構成部品を交換したり、合格基準値を保持していることを確認するため、定期的なメンテナンスが必要になります。メンテナンスしなければガス漏れや故障に至る可能性があります。
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アンモニア蒸発器(気化器)って何ですか?
液化アンモニアを温水又は蒸気により気化させる装置です。
主に熱処理(窒化)設備や発電所の脱硝設備等に使われています。 -
LNG気化器とは何?
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LNG気化器の仕組み
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なぜLNG気化器が必要なのか